風の小説メモ


...... 2006年11月13日 の日記 ......
■ 西遊記:花杜国(かとこく)の章 その4(暫定)   [ NO. 2006111301-1 ]
 「聞けば、大層お困りのご様子。お国の民のため、ここに居る弟子達が必ずその妖怪を下します。御心を安らかになさって下さい」
 三人の弟子達から異口同音に不服のため息が漏れたが、三蔵の意志は固かった。
「悟空、八戒、悟浄、その妖怪を下しておあげなさい」
 師匠の命令に悟空はうなずいた。
「お師匠さんがそう言うんじゃ仕方ない。八戒、俺と一緒に来い。悟浄は残って、お師匠さんを頼む」
「なんでおいらが兄貴と一緒なんだ。おいらが残ったって良いじゃないか」
 口いっぱいに飯を詰めこんだまま、八戒が抗議したが、悟空はにやりと笑って返した。
「それだけ食ったんだ。食った分だけ働け。良い腹ごなしになるだろうよ」
 文句を言いながらも、八戒は悟空のひと睨みには逆らえず、悟空と八戒はそれぞれの乗り物に乗って、王城を出た。
 教えられた通り、西北へ向かうと、黒雲に覆われた山中に、おどろおどろしい城が建てられているのが見つかった。
「八戒、お前は山の中から城へ入る門を探せ。俺は城内を偵察して来る。サボるんじゃないぞ」
 そう言い置くと、悟空はたちまち一匹の蜂に変じ、城に向かって飛んで行った。
(以下、つづく)



...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: